総合診療医という選択

総合診療医という選択

Voice 総合診療医のリアル

地域の人たちからのメッセージ

川島 篤志 医師牧野 吉秀 医師

地域全体で
総合診療のレベルを
あげていく

牧野医院内科・小児科
院長・医師

牧野 吉秀

医師会との症例検討会で進む
学びあい

福知山医師会と、福知山市民病院との合同症例検討会ってのを隔月でやってるんですけれども、川島先生のアドバイスが非常に勉強になりますね。そういうことでそういうのは結局患者さんのこれからの診療にフィードバックできますので、僕たちとしては非常にありがたいなと思ってます。その中で、若手の総合内科の先生もプレゼンされるんですけれども、その内容に先生がうまく優しくフォローアップされて。それも勉強になるというか、自分たちに深く考えさせるようなコメントをよくおっしゃっていただけて、とてもありがたいなと思ってます。

カワシマ先生が福知山市民病院来られて、外来の患者さんの数も非常に増えましたし、逆に入院の実日数は減って、患者さんにとってメリットがありますよね。それと自分の患者さん市民病院紹介したときに、先生の書かれた受診報告書ってのをちゃんと書いて戻してくれるんですけど、それを見ますと非常に簡潔に丁寧に書かれてて、それが僕らたちの外来診療にとても役に立ってます。何より、ちゃんと引き継がれている関係の中で、早く退院してこられるようになったということは、非常に患者さんのメリットやと思います。

地域全体の診療レベルが
あがっている

川島先生を慕って、総合診療に入られる若い先生も増えました。それも福知山の医療にとって非常にありがたいことです。先生の総合診療レベルを自分たちも受け継ごうとして非常に努力される。それで総合診療のレベルも上がってますし、それがやっぱり患者さんにもうまくフィードバックされて患者さんも非常に喜んで、早く帰って来られるというメリットがあります。そういう意味でまた医師会にもほんとに歓迎されています。

若い先生方には勉強した多くの知識、総合レベルの知識を弾力的に自分なりに考えて運用していく力が今後は求められます。頭の中だけじゃないハートというか。すでに川島先生の下におられる若手医師たちは、その報告書を見ても分かるほど素晴らしいので修練していっていただけると思いますし、非常に強い期待を持ってます。

開業医の気持ちのわかる
病院総合診療医をより多く

これから地域包括ケアをほんといい方向に持っていくために、やっぱり病院の総合診療の先生は、もっともっと増えてほしいと思います。総合的な診断能力とかは、圧倒的にそれを専門にしてこられた先生のほうが素晴らしいので。川島先生には指導力があるし、患者さんの臓器別に診るんじゃなくて、総合的に診る能力にほんとにたけています。そういう先生の指導力にこれからやっぱり期待したいですね。

僕もこっちに開業して30年ですけれども、たくさんの人の生老病死に関わってきています。地域には老人同士で暮らしている方や、老老介護になったりという実情があります。そういった患者さんは、ご家族が都会におられ、なかなか帰って来られないということもあります。患者さんの天寿を全うできるよう、デイサービスやショートステイ、特養にいるヘルパーやケアマネさんと相談しながら、いい方向にもっていくよう心がけています。本人の思い、家族の思いに、なるべく寄り添ってやってきたんじゃないかなと思います。

そんな中でも、変わらず大事なのが、病院と診療所の連携(病診連携)です。特にこの辺は福知山市民病院と京都府立病院という2つの大きい病院がありますので、その病院のおかげで僕たちもなんとかやらしていただいてるような状況です。川島先生は、僕ら開業医との密接な連携を心がけてやってくださっていますね。「開業医はこういう考え持ってるんやな」と思んばかるというか、非常に大事にされておられます。