総合診療医という選択

総合診療医という選択

Voice 総合診療医のリアル

地域の人たちからのメッセージ

山田 康介 医師更別農業高校 生徒1

自分って?他人って?
いのちって?の
新鮮な学びに感謝

北海道更別農業高等学校

農業科3年高校生たち

自分と他人は違っていいと知り、
ストレスに対処しやすく

男子生徒:ストレスとは何で、それにどう対処するのかを教わったこの授業は1年生の時に最初に受けたんですが、ストレスを普段からそれほど感じていなくて、新鮮でした。無意識のままに行動しているので、それまでは考えたこともなかったんです。今日の授業では、その時とはまた違う結果が出ました。それがまた面白いです。二年の間に自分の心が少し変わったこととか、あと周りの友達も、二年前とはちょっと違った。だから先生の授業は、いつもすごく新鮮で面白いんです。

生活の中ではほんとに無意識なんですが、僕の場合のストレスの解消法として一つ言えることは、体を動かすことです。じっとしているのがあまり好きじゃありません。それこそがストレスだなと。暇な時間がストレスなので、勉強したり、動いたり。とりあえず何かを始めることが、僕にとってのストレス解消法だと今は認識しています。

女子生徒:私にとってのストレスは、人と関わること。友達と一緒にいるけど、あまり楽しくないと思っているときが多いので。そういうのがストレスなんです。でも周りの子は違って、初対面の人と話すのが平気な子が多くて、人それぞれ違うんだなって知りました。

高校に入ってこの授業を受けてから、いろんな人がいることを知って、人に合わせることも大切なのかなって思うようになりました。それからは相手に合わせて自分のキャラを変えたり、自分のことばかりじゃなく人に合わせて考えたり行動したりもできるようになりました。

そうしたら友達の恋愛相談とか家族の相談とかも受けるようになりました。前はあまり深く受け止めていなかったんですが、友達の気持ちもすごく考えるようになって。自分も成長したというか、人の気持ちを考えられるようになりました。

「死ってどういうこと?」を意識して
人との接し方が変わった

男子生徒:遠い存在にしか感じたことがなかった「死」っていう出来事ですが、「命の授業」を受けてから「もしかしたら僕は明日死ぬかもしれないとか、自分の友達が亡くなったりするかもしれない」と思うようになりました。だから普段の生活から、いつも優しく接してくれる友達や家族には感謝して生活しようと心がけるようになりました。あとは家族や友達のためにも、自分の命を粗末にしたり、無鉄砲な行動をしたりしないということも大事かなと。実は常に「死」とは隣り合わせなんだという認識を持って、生活していきたいと思っています。

女子生徒:最初は「命の授業」なんて名前だから、暗い感じの授業なのかなって想像していました。受けてみたらギャップがありました。楽しかったと言ったら変と思われるかもしれませんが、すごく面白かったし、受けて良かったです。「命」や「死」って普段はほとんど考えないで生活しているので、自分のこと、周囲の人のことを考えさせられました。今後もずっと考えていってみたいテーマになりました。